婚活で「理想が高い」と言われたあなたへ｜妥協しない“納得婚”のすすめと3つの視点

◆筆者紹介◆

都内在住・30代前半の婚活中女性。結婚相談所や婚活パーティーの現場で働いていた“元業界スタッフ”でもあります。自分自身もマッチングアプリでの婚活経験があり、業界の知識とリアルな体験の両方を活かして発信しています。

婚活で理想が高いって悪いこと？「妥協」と「納得」の違いとは

婚活をしているとよく耳にするのが、

「理想が高いんじゃない？」

という言葉。

もしかしたら、あなたも友人やカウンセラーにそう言われた経験があるかもしれません。

でも、それって本当に悪いことなのでしょうか？

この記事では、婚活における“理想が高い”ということの本当の意味、そして「妥協」と「納得」の違いについて、深掘りしていきます。

「理想が高い」とはどういうこと？

「理想が高い」というのは、よくある誤解の温床です。

実際には、以下のような傾向を指して言われることが多いです：

• 相手に多くの条件を求めている（年収・学歴・見た目・価値観など）

• 少しでも理想から外れるとすぐに「ナシ」と判断してしまう

• 自分の希望条件に合う人がなかなか見つからない

ただし、“高い理想”＝“悪い”というわけではありません。

理想を持つこと自体は当然であり、それが「自分らしい人生」をつくる軸になることもあります。

たとえば、「自分と同じ価値観で子育てしたい」「金銭感覚が近い人と暮らしたい」といった思いは、理想が高いというより、“自分にとって自然な選択”とも言えます。

問題は、「理想が高いこと」ではなく、その理想に柔軟性があるかどうかなのです。

妥協と納得の違い

婚活でよく聞く「どこかで妥協が必要」という言葉。でも実は、妥協と納得はまったく違う考え方です。

● 妥協：

「本当は望んでいないけど、仕方ないから受け入れる」→ 心のどこかで不満が残りやすい

● 納得：

「希望とは違っても、自分にとってプラスだと感じられる」→ 自然に受け入れられ、満足感がある

婚活でうまくいく人は、「納得できる選択」ができる人。

たとえば年収が理想より少し低くても、性格や生活感が合う人なら、「この人となら安心して暮らせそう」と思える。それが“納得”です。

一方、「もう年齢的に選べないから…」と条件を下げて選んだ場合は、のちのち後悔する可能性も。

大事なのは、自分が「なぜこの人を選ぶのか」を自分自身が理解し、納得できているかどうかです。

理想が高い人が意識したい3つの視点

1. 条件ではなく“相手の本質”を見る

年収や学歴などの条件だけでは、その人の人間性や価値観はわかりません。

• 日常のやり取りで誠実さを感じるか

• 一緒にいて安心できるか

• 未来を一緒に想像できるか

こういった“本質”こそ、結婚生活においては重要です。

もちろん条件も大切な判断軸のひとつですが、それがすべてではありません。

2. 自分の「絶対譲れない軸」を明確にする

「理想が高い」と言われる人の多くは、すべての条件を“最上級”で求めがちです。

でも、「年収1000万で、身長180cm以上で、家事もできて、両親が干渉してこなくて…」というように、条件が増えれば増えるほど、対象者は減ってしまいます。

そこで必要なのが、“自分にとって本当に大事な条件”を見極めること。

• 金銭感覚が合う人がいい

• 価値観を共有できる人がいい

• 子育てに協力的な人がいい

こういった“人生観ベース”の条件は、表面的なスペックよりも結婚後の幸せに直結します。

3. 「完璧な人」ではなく「合う人」を探す

婚活は“理想の人探し”ではなく、“相性のいい人とのご縁探し”。

完璧な人は存在しません。でも、自分と合う人、自分が自然体でいられる相手は、必ずいます。

• 話していて疲れない

• 自分を飾らずにいられる

• 相手の欠点も受け入れられる

そういった相手こそ、「長く幸せに過ごせるパートナー」と言えるのではないでしょうか。

それでも理想を捨てきれない人へ

「妥協も納得もできない。でも理想の人が現れるのを待ちたい」

そんな風に感じる人もいるかもしれません。

もちろん、それも一つの選択肢です。大切なのは、自分の人生に責任を持つ覚悟があるかどうかです。

理想を貫く代わりに、出会える人数は限られます。でもその中で本当に惹かれる人と出会えたとき、その喜びは大きいはずです。

逆に、途中で気持ちが変わったとき、「軸を変える」ことも全く問題ありません。婚活は、人生の変化とともに軸が変わっていくのが自然です。

まとめ

理想を持つことは悪いことではありません。

大切なのは、その理想が「本当に自分にとって必要なものか？」を見極めること。

「妥協」ではなく「納得」の婚活ができれば、たとえ条件がすべて一致しなくても、心から「この人と一緒にいたい」と思える相手に出会えるはずです。

理想はあなたらしさの一部。手放すのではなく、上手に活かしていきましょう。

そして、最終的に選ぶのは他人の意見ではなく、“あなた自身の気持ち”です。

他人の「理想が高いね」という言葉に揺さぶられず、「自分が納得できるかどうか」を基準に、パートナー探しを続けてください。